誰とでもどこにだって行けるし

カンブリア宮殿村上龍をちらりと見、大学のゼミの教授が「村上なら春樹ではなく龍を読め」と言っていたのを思い出し、ばあちゃん家のある隣街が舞台の小説、知ってる土地で繰り広げられるセックスドラッグロックンロールを想像して浅くナーバスになり、途中まで読んでは頓挫し、を繰り返した『限りなく透明に近いブルー』を、実家の自室の本棚から久方ぶりに取り出した。